仕事は組織で動く

会社は、スポーツのチームにたとえられます。どんな会社でも、1人では成り立ちません。また、優れた人物が多数いたとしても、それぞれが勝手な行動をしていては、会社は成り立たちません。ここでは、会社員は組織の一員であるという意識を持つことの大切さと、組織においては欠かせない「会議」についても説明します。

仕事は組織で動く

仕事はチームプレー

会社の目的は「利潤を追求する」「社会的責任を果たす」「会社を継持発展させる」ことです。これを集団で行うのが会社という組織=チームです。その集団を形成する人材=社員は、スポーツチームのプレーヤーに相当します。
プレーヤーはお互いに協力しあって目的の達成を目指します。自分のプレー=仕事にベストを尽くし、弱いところは組織としてカバー しあいます。そして、チーム全体で目標の達成に向けて努力を続けます。
「One for all, all for one (ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために)」という言葉があります。チームスポーツであるラ グビーの世界で言われているもので、チームワークを表現した言葉です。
会社でのチームワークとは、組織に属する全員が、組織の目的を果たそうという共通の意識を持ち、行動することといえるでしょう。

チームでの新入社員の役割

新入社員は、スポーツのチームでいえば、まさに新人選手。まだ、どうプレーすべきか判断できる十分な経験が伴っていません。だから、最初は自分の立場=ポジションを確かめ、上司=リーダーの指示に従って動く必要があります。そして、会社の仕事=チームプレーを覚えていくのです。
会社は、誰もが仕事をするところです。その仕事に対して、給料が支払われています。会社は、新入社員の皆さんが1日も早く戦力になることを望んでいます。上司や先輩から教わることをしっかり身につけ、真剣に仕事に取り組みましょう。

ベストを尽くそう

仕事をおもしろくするのは、本人のやる気です。「言われたことだけやればいい」という姿勢では、仕事がつまらなく感じ、自分自身の進歩も望めません。
仕事には創意と工夫が必要です。それが仕事自体をおもしろくします。教えられたことを基本に、自分なりの工夫で効率よくしようと すると、結果的に上司や先輩の期待以上の仕事ができることがあり ます。それこそベストを尽くしたといえるのではないでしょうか。

会議とは

会議の目的:会議は、組織の意思決定の重要なプロセスのひとつです。複数の人が集まり互いに意見を出し合い、全員で結論を出そうとする、民主的な話し合いの場です。
その目的として (1)意思決定(2)意思統一(3)問題解決(4)各部の連絡(5)情報収集と分析(6)アイデア出し(7)情報収集と分析(8)意見や情報交換などが挙げられます。

会議に臨む

会議の準備:会議は緊張するものです。新入社員は特に、何を発言していいか要領がつかめないかもしれません。適切な発言するには、準備が必要です。資料が事前に配布されていたら目を通しましょう。上司や先輩に、どんな会議か事前に聞いておきましょう。
人の意見をよく聞く:会議ではまず人の発言をよく聞いて、会議の流れに乗りましょう。的外れなことを発言してしまうのは、人の話を理解していないからです。何か発言しなくては、と考えてばかりいると大切なことを聞き逃すので注意しましょう。また、人の話を途中でさえぎってはいけません。反論する場合も、最後まで相手の 話を聞き、議長の了解を得てから反論するのがマナーです。
自分の意見を押し付けない:自分から進んで発言できるときは、頭が整理され、話もまとまっているときです。自分の意見を強調する あまり、強引に意見を押し付けるようなことは慎みましょう。
発言のマナー:(1)立派な意見を言おうとせず、気張らずに自然に発言する(2)いつまでもだらだらと発言しない(3)思いつきをすぐ話さない(4)他の人と同じことは繰り返し言わない(5)皮肉や相手を傷つけるような言い方をしない(6)感情的な発言をしない(7)言い訳をしない