【コラム】健康寿命を延ばす生き方(中編)
ギネス世界記録に認定された高齢者と言えば、これまで双子の最高齢記録だった「きんさんとぎんさん」の姉妹を抜いて、香川県の「炭山ウメノさんと兒玉コウメさん」姉妹が、2年前に107歳で世界史上最高齢の双子として認定されました。
100歳の人(百寿者)になっても、現役として活躍されていた人と言えば、日本でもっとも名前が知られた医師とも言われた、日野原重明氏を思い出します。
6年前に105歳で亡くなられましたが、聖路加国際病院名誉院長の他、5つの財団法人のトップを務められていました。
75歳以上の元気な自立した高齢者でつくる「新老人の会」を発足させたり、亡くなる数か月前までバリバリの現役としてあらゆる分野で活動し、働いておられました。
「ものすごく忙しい。健康のために睡眠をたっぷりとり、三食きちんと食べて、適度に運動するなんていうことは私には到底できない。
絵に描いた餅です。本業の医療、病院経営の仕事のほかに、物書きをしたり、1日18時間ぐらい働いています。それでも私は毎日が爽快なんです。
老いて弱った体と、不規則で過密なスケジュールにうまく適応して精一杯生きる。それが私の生き方上手です。」
と言われ、若い人もかなわないほどバイタリティーあふれる生活を送ってこられました。
このような人たちから、健康寿命を延ばす生き方のヒントを学ぶことができる気がします。
後編へ続く・・・
講師 佐伯 邦章